野犬の子として

海岸沿いに長閑に暮らす３匹の犬家族がいた

そこでは誰もこの野犬達を邪魔もの扱いすることなく、構うこともないため、呑気にくらしていた

そのうち雄がいなくなり雌２匹だけになってしまい、いつのまに(@_@)って感じで子犬を連れてくるようになった

どちらの子供なのかわからないけど、雌２匹が可愛がっていた

ある時、その子犬は保健所から捕獲され、その後愛護団体が保護して、現在里親様と幸せに暮らしているらしい

1年後、また違う子犬を連れてやってきた

またどちらの犬の子かわからないが、同じように２匹で可愛がり、いつも跡をついてまわっていた

ここは大型ダンプがかなり通る道で危険が伴う場所

どこからか来る犬達を心配してたが、成犬になるとまわりを見渡しうまく暮らしていた

だけど

今日、子犬が轢かれた・・・・と聞かされた・・・

すでにカラスがつつきにきてるとのこと

早朝に轢かれたんだろう・・・

子犬は結構親から離れてひとり行動するようになっていて

まだ危険な渡り方をしているところをみたことがあり、心配していたところだった・・・

少し離れたところで成犬の２匹がカラスにつつかれていく子犬をみていたそうだ・・・

野犬の子は親が常に飢えている状態なのでなかなか育たない

餌を探しにいってる間にカラスに襲われたり、お乳が出ない状態で子犬が大きくなるはずがない

１匹育てばいい方だろう

昨年も捕獲され自分の元からいなくなってしまった母犬

今度は目の前で轢かれたのかもしれない

どれだけ悲しく辛い思いをして生きていってるんだろう・・・

野犬の子として生まれて

常に危険を伴い必死で生きていく

怖い、危険、狂暴、狂犬病、咬む・・・・

邪魔者扱いされ

何もしてないのに石を投げられ

殴られながら捕獲され

最後は殺処分

ただ生きてるだけなのに

まだ生まれて数か月の子犬

まだまだ生きていくはずだった残りの犬生

危険な人間世界ではなく

今度は逃げまわらずにゆっくり暮らせるよ

天国にいって幸せになるんだよ